豊島区大塚のインプラント・矯正・審美歯科専門の仙田歯科医院、院長仙田です。
先日豊島区歯科医師会主催の学術講演会に出席して来ました。
「ノンクラスプデンチャーの情報を整理する 」と題して行われました。
一般的には入れ歯はクラスプと呼ばれるバネ状の金具によって歯に引っ掛けて固定します。このクラスプが審美障害となる事が多く、義歯を敬遠される方の理由もこのクラスプに有る事が多いです。この金属のクラスプを無くした義歯をノンクラスプデンチャーやフレキシブルデンチャーなどと呼びます。欠損補綴の第一選択として用いる事は有りませんが、様々な条件、患者様の希望、予算などによって適応となる事もあり、稀に使用する材料・方法です。
バルプラスト、金属のバネが無い入れ歯 としてかなり以前に紹介させて頂いた事があります。つい先日も前歯の欠損やバネが見えるのが困る部位の入れ歯などに使用させていただき、それなりの評価を頂きました。
欠点としてたわみが生じるので咬合力は決して満足出来る物ではなく、中間歯欠損は及第点ですが遊離端欠損となると多くは臨めないのが私の臨床経験上の感想でした。
その点を克服する方法を学ぶ事が出来有意義な学術講演会でした。
皆さん平日の診療後にも関わらず熱心!歯医者ば◯、いや生涯歯医者!
公益社団法人豊島区歯科医師会では、地域の歯科医師の治療技術の向上を目指し、また 地域住民の皆様に高いレベルの医療を提供する事を目的として、年二回このような講演会を開催しております。学会の学術大会や最先端のセミナーと異なる点は、より一般臨床家目線、患者さん目線といった趣が有る様に勝手に解釈しております。ですのでいつも肩の力を抜いてリラックスして聞ける所がいい所です。学術委員会の方々がメインでご尽力下さっているので広報の私の裏方としての仕事は微々たる物で楽な所もgood!
先程出て来たブログの頃はバルプラストデンチャーはU.S.Aでしか作製していなかったので空輸で何度もやり取りした物ですが、今は認可もおりて国内で製作出来ます。
その他、ルシトーン、エステショット、etc 新しい素材が次々と生まれてくる中、材料のもつ特性と患者様のニーズによる選択方法や、患者様により良い義歯を提供出来る為の情報の整理が出来ました。
講師の岩波紀行先生、学術委員会の皆様、大変有り難うございました。