豊島区大塚のインプラント・矯正・審美歯科・歯周病専門医の仙田歯科医院、仙田です。
今日はお昼に院内ミーティングを行いました。新しく入ったCTの操作方法の確認なども行いましたが、本日のメインは衛生士さんの発表で「アナフィラキシーとエピペンの使い方について」でした。
皆様も記憶に新しいかと思いますが、昨年12月に東京都調布市の小学校で、重度の乳アレルギーの5年女児(11)が給食を食べて、複数の臓器に重篤な症状が出る「アナフィラキシーショック」となり、死亡したという事故がございました。専門医は「何度か救えるチャンスがあった」と指摘しております。死を防ぐために、何ができたのか。小学生のなんと1000人に1人以上は重いアレルギー患者だそうです。事故から学び、新たな事故を食い止めなければなりませんよね。という事でアナフィラキシー・ショックとその症状緩和注射である、アナフィラキシー補助治療剤の「エピペン」のお勉強をしました。
まずアナフィラキシーとはアレルギーの原因物質(アレルゲン)に接触したり、体内に摂取したりした後、数分から数十分以内の短い時間に全身にあらわれる激しい急性のアレルギー反応のことです。
アナフィラキシーを引き起こす主な原因(アレルゲン)には
食べ物(卵、牛乳、小麦、そば、ピーナッツなど)
昆虫に刺されて毒などが体内に入る(スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチなど)
薬を飲む、注射する、塗る(抗生物質、解熱鎮痛剤、ワクチン、麻酔薬など)
我々歯科医療従事者で関係するのは3番目の薬や注射です。
アナフィラキシーに細心の注意を払いつつ、備えも怠らない様にしようとスタッフ皆で再確認しました。大変勉強になりました。
昨年の事故やその他全国でおきた事故で犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
エピペンをグサッと実習、結構力がいります
今回使用したのは衛生士さんがファイザーから貸し出ししていただいた練習用の物で針は有りません。痛くは有りませんが衝撃がかなり来ます。
練習していないとお子さんは怖いかも知れません。
昨年の事故でも養護教諭の先生は児童が症状を訴えた時に症状を緩和するための自己注射器「エピペン」を取り出し「これ、打つのか?」と尋ねた。女児は「違う、打たないで」と答え、担任は打たなかったそうです。実際の現場で何が起こったか詳細を把握しておりませんが、「迷ったら打て」だそうです。