豊島区大塚のインプラント・矯正・審美歯科専門の仙田歯科医院、院長仙田です。
重度の歯周病がエイズを発症させる可能性という見出しを見て、本当?と疑心暗鬼に記事全文を読んでみました。
日大歯学部の落合邦康教授らは、歯周病原菌が作り出す酪酸という物質が、体内に潜伏しているヒト免疫不全ウイルス(HIV)を活性化させ、後天性免疫不全症候群(エイズ)を発症させる可能性があることを突き止めたそうです。米国の免疫学専門誌「TheJournalofImmunology」3月号や日本版「ニュートン」5月号に掲載され、4月の国際歯科医学会総会で発表されたそうです。
HIV感染による日和見感染の一つに重度の歯周病があることはこれまでも知られていましたが、落合教授らの研究は、むしろ重度の歯周病がエイズを発症させる可能性があることを明らかにした訳です。
HIVは感染後、自らの遺伝子をヒト細胞の染色体に組み込み、数年から二十数年も潜伏する。潜伏状態にあるHIVは、酵素の一種であるヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)によって、増殖が抑えられていることが分かってきた。HDACの働きが妨げられるとHIVの複製が開始され、エイズを発症する。しかし、HIVの潜伏状態がどのように破たんするかということは分かっていなかった。HDACの働きを妨げる酪酸がこの潜伏状態を破たんさせるのではないかと予測し、酪酸がエイズ発症の原因となることを確かめる実験に取り組んだそうです。
歯周病原菌の培養液中に含まれる酪酸がHDACの働きを阻害し、HIVを増殖させる働きがあることを確認したとのことです。
んーと難しいですが、HIVに感染し潜伏期の方で、重度の歯周炎の炎症が強い方は発祥しやすいかもしれない可能性があるってことでしょうか。重度歯周炎の人がAIDSになるという訳ではございませんので、、、。
■―歯― 酪酸がエイズ発症に関与 落合教授らが突き止める